34回 神奈川母性衛生学会

メインテーマ 「母と子を助ける」

 

34回神奈川母性衛生学会開催にあたって

 

 周産期医療に関わる私たちの仕事は、母児を見守ること。妊娠・分娩という身体的にも精神的にも大きな変化を乗り越え、新しい家族との新生活の軌道にうまくのせてあげることです。しかしこの周産期には、時に大きなトラブルが発生することがあり、医療の進んだ今でも命を落とす母児がいないわけではありません。周産期医療の中には、こういった母体救急、胎児救急、新生児救急があって、私たちはいつもそのための準備、トレーニングをしておかなければなりません。そこで、今回の学術集会のメインテーマは「母と子を助ける」としました。周産期救急を徹底的に学びなおす日にしたいと思い、本プログラムを構成いたしました。

 教育講演として、母体救急はJCIMELSを先導する橋井康二先生に、胎児新生児救急はCTGのレベル分類を考案された池田智明先生にご講演いただきます。そして特別講演では、鈴木真先生に、実際の急変現場で、多職種によるチーム医療をうまく実現させながら母児を助けるために、どのような準備し、動くべきなのかをご講演いただき、学ばせていただきたいと思っています。

 また、これからは世界にも目を向けていかなければならない時代です。海外の周産期医療に積極的にかかわっているお二人の助産師の方をお招きし、活動をお話しいただきます。未来を担う若手の皆様の世界を広げるきっかけになればと思います。

 そして、日々の現場での成果を一般演題としてご発表いただき、お互いに今後のより良い周産期医療のためにディスカッションができれば嬉しく思います。

  皆さまお誘いあわせの上、ご参加をお待ちしています。

  

34回神奈川母性衛生学会

会長 長谷川 潤一

聖マリアンナ医科大学・産婦人科学 教授




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